● 2019.1.26-27_「そば大学」を開催 ― そばを多面的に学ぶ ―
1月26日(土)、27日(日)の2日間常陸太田市の交流センターふじを中心に「日本そば大学講座第2回東日本支部学舎in常陸太田―茨城のそば文化を学び、そばによる地域振興を考える」を開催しました。そば大学は、主催が全麺協東日本支部、全麺協の後援を受け、いばらき蕎麦の会が主管する形で実施しました。テーマは、全麺協の設立目的の重要な柱である「そばによる地域振興」を採り上げ、具体的な振興方策を探るとともに、茨城のそば文化を紹介しようという意図の下に設定したものです。
そのため、講座は7つを設け、1日目は3講座を行いました。全麺協の中谷信一理事長には、全麺協の歩みとそばによる地域振興についての基調講演をいただきました。地元常陸太田市の武藤範幸農政部長からは、常陸太田市の常陸秋そばの現状と課題について報告を受けました。続いて、当会の野上公雄幹事長が、茨城のそばは縄文時代にまで遡ることや黄門様もそばを打ったこと、足で踏んで作るそば打ちの技法、常陸秋そばが最高の品質を生み出す理由、けんちん蕎麦の由来等を紹介しました。新・西山荘カントリー倶楽部における参加者交流会は、各地から提供された自慢の銘酒を味わい、けんちん蕎麦も堪能し、活発な情報交換が行われるなど、大きな盛り上がりを見せました。
2日目は、筑波大学の林久喜教授が、そばの品種育成と課題、将来展望について講義し、ゲノム選抜など今後の品種育成に革命をもたらすであろう技法に大きな関心が集まりました。次いで、そばによる地域振興の実践として、県内で活躍し、実績を上げている3氏から事例発表を受けました。イワセアグリセンターの菱沼良之常務取締役からは、そばを活かした耕作放棄地対応策が、水府愛農会の和田範政代表取締役からは、そばによる6次産業化への取り組みが、森ファームサービスの森雅美代表取締役からは、10アールのそばから出発し、信頼を高めつつ規模拡大を図り、6次産業化を逸早く達成した経営手法など、即実践に応用できそうな対応策が披露されました。昼食後は、アグネ承風社の朝倉健太郎取締役社長から、刃物の切れ味などそば打ちが興味を持つ刃物の話を伺い、知識を深めることができました。最後は、そば塾彩蕎庵の安田武司塾長のそば打ちと脂質成分の関係を科学的に解明する興味深い講座でした。
今回のそば大学には、他支部からも含め約150名の参加者があり、多彩な講座の内容や交流会の盛り上がり、郷土名物のけんちん蕎麦によるもでなしなどに大好評を博しました。閉校式では、阿部成男支部長から、主管したいばらき蕎麦の会に対して労を労う感謝状が手渡されました。 |