✨ 新年のご挨拶 ✨

新年を寿ぎ、謹んでお慶び申し上げます。

 会員の皆様には、新しい年の多幸を願い、1年の計画やそばに関する新たな抱負等を胸に抱いておられることと推察申し上げます。

 私は、長らく会長を務めていただきました第3代の人見實徳会長からの依頼等を受けて、昨年5月に第4代の会長を引き受けました。 サザコーヒーを設立したことが契機となり、これまでに様々なことに取り組み、多くの方々との交流を深めて参りましたが、今後はこれらの経験を活かし、いばらき蕎麦の会の各種活動を更に深掘りし、成果を大きくできればと考えております。 よろしくお願い申し上げます。

 さて、昨年を振り返りますと、猛暑により世界的な気候変動への待った無しの対応が迫られていること、ロシアのウクライナへの侵攻、イスラエルとハマスの戦争が止まない中で、アメリカと中国との対立、シリアの政変、韓国の混乱など世界が大きく揺れ動いていること、国内では円安、物価高による社会経済活動への深刻な影響が出ていること、裏金問題を反映した自民党、公明党の議席減による政治の新たな動きなどがあり、山積する厳しい課題への対応を迫られてきた1年でありました。

 そばの分野を見ますと、コロナによる行動制限が解消したことを受けて、そば道段位認定会や各地のそば祭りも開催できるような状況となりました。

 このような中で、4月には、会の金砂交流館を舞台に「お花見そば会」を開催しましたが、交通条件の悪さに加えPR不足もあり、入込客の増は図れませんでした。

 9月には、太田一高とオーストラリアの高校生約50人を金砂交流館に迎え、そば打ちの指導と美味しい蕎麦の提供を行い、国際交流で大いに盛り上がりました。

 また、金砂交流館を会場に「そば打ち強化合宿」を開催し、北海道から招請した加地豪第27代全日本素人そば打ち名人、幸子夫妻を講師に、そば打ち技術の研鑽と交流を行い、成果を上げることができました。

 10月には、「南会津新そば祭り」に昨年に引き続き出店し、天気も好く、当会の美味しい蕎麦を1,000食以上提供することができ、好評を博しました。

 一方、蕎麦好きに人気の「常陸秋そばフェスティバル」は、会場地の体育館の建て替え工事の関係で、残念ながら中止となってしまいました。 

 こうした環境変化に対応し、蕎麦好きの方々の期待に応えるべく、会では、11月に「里美のかかし祭り」の一環で開催されている「里美秋の味覚祭」に出店しました。 初日は雨にたたられ来客は僅少でしたが、2日目は天気も回復し、皆様に美味しい常陸秋そばを提供し、好評を博すことができました。 

 5年目となる会のそば栽培では、常陸秋そばの親となった金砂郷在来を生み出した赤土の畑を借りて、玄そば日本一と言われる最高級の玄そばの豊作を願い、3年目の栽培に取り組みました。 しかしながら、昨年以上の猛暑の影響はそばにも顕著に現れ、そばの花盛りで受粉に最も大切な時期にミツバチの活動が低調で、収穫量は平年を大きく下回る結果となってしまいました。

 このような中ではありましたが、皆様に美味しい新そばを提供すべく11月に開催した「秋の収穫祭」では、この玄そばを碾いて打ったプレミアムもり蕎麦が絶賛されたところであります。 また、会員有志の提供による菊の花等の珍しい天ぷらも大好評で、来場の皆様との交流も行われ、古代米、柚子、辛み大根等の販売も収穫祭に華を添えました。 「秋の収穫祭」は、例年11月と12月の2回金砂交流館で開催してきましたが、他の行事との関係で本年は1日だけの開催となってしまいました。 しかし、お客様には、常陸秋そばの原原種を播種した抜群に美味しい新そばを堪能していただくことができました。 

 また、定期的な「そば打ち技術の各種研修会」、高校生、一般へのそば打ちの指導に加え、会員相互の交流を深めるための楽しい「迷人戦」の3回目の開催、外部から講師を招いての「そば打ち強化合宿」、「四段位・五段位認定会受験者向けの講習会」等により、会員のそば打ち技術の向上を図り、手打ちそばの普及にも努めました。 その結果、新たに5段位を含め各段位の認定者が増えるなど、大きな成果を見ております。

 更に、当会がそば打ちを指導している太田西山高校では、7月に東京で開催された「全国高校生そば打ち選手権大会」に3年連続出場して入賞を果たし、来年度の優勝を目指した取り組みに熱が入るなど、盛り上がりを見せてきています。

 このように、新たな事業を含め、多彩な事業を展開することができ、大きな成果を上げることができたように感じております。 これも偏に、様々な工夫をして各種事業等に対応していただいた幹事や会員の皆様の献身的なご尽力のお陰であり、改めて深く感謝申し上げます。

 今年は、ロシアのウクライナへの侵攻やイスラエルとハマスの戦争等の早期解決、国内外の各種課題への適切な対応を願っておりますが、トランプ政権の対応が様々な問題を引き起こすのではないかと見られており、国内外とも暫くは厳しい状況が続いてしまうように感じております。

 こうした厳しい環境が続く中ではありますが、今年も、会員の皆様の知恵と力を結集して各種事業に取り組み、成果を大きくしていきたいと考えております。会員の皆様には、当会の様々な活動に積極的に参加して、自らの活動の幅を広げ、一層楽しみを増やされますよう期待しております。

 ここで、年度内の当会に関係する主な事業を紹介しますと、3月7日(金)、8日(土)には、常陸太田市交流センターふじを会場に、「全麵協そば道三段位、初段位・二段位茨城認定会」を、9日(日)にはそばの話を聴き、匠のそば打ちの技や高校生のそば打ちを見学し、常陸秋そばを使用した抜群に美味しい蕎麦を提供する24回目の「日本一の常陸秋そばを楽しむ会」を主催することで、準備を進めております。

 今回は、私も長年コーヒーに取り組み、蕎麦も楽しんできた経験を踏まえ、「コーヒーと蕎麦―美味しさの原点を探る」という講演を行うことにしております。 会員の皆様には、お誘い合わせの上ご参加されますよう期待しております。

 会員の皆様の満足度を高めていくためには、当会の各種活動を更に充実させていくことが必要であり、それには会員の皆様が受け身の消極的対応で待つのではなく、会の活動に積極的に参画し、口も出し、汗もかくという関係を築いていくことが大切です。 皆様の知恵と力を結集して、活動の成果をより大きくしていくために、ご意見、ご提案など、遠慮なく事務局までお寄せ下さいますようお願い申し上げます。

 全麵協では、「そば道」という概念を提唱していますが、皆でそばを広く深く学び、実践していく過程が、そば道の三本の柱である「自分づくり」、「仲間づくり」、「地域づくり」の成果に結びつき、そば文化の発展や地域の振興に繋がっていきます。 これがそば道を歩む私共の使命でもあることを肝に銘じ、会員の皆様とともに、今年もそば道を一歩一歩着実に歩み、そばの楽しみを増やして行きたいと考えております。

 皆様の益々のご健勝とご活躍をお祈り申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。

令和7年1月1日

 いばらき蕎麦の会会員各位

いばらき蕎麦の会

会長 鈴 木 誉 志 男

 

 

そば道 初段位・二段位・三段位
茨城認定会のご案内

 下記の通り、「認定会」、「日本一の常陸秋そばを楽しむ会」を開催いたしますので、お知らせいたします。

  • 令和7年3月7日(金)  そば道 三段位 茨城認定会
  • 令和7年3月8日(土)  そば道 初段位・二段位 茨城認定会

    ※ 2025茨城認定会要項(初二三段)

  • 令和7年3月9日(日) 日本一の常陸秋そばを楽しむ会

 

第24回 日本一の「常陸秋そば」を
楽しむ会の開催について

 毎年恒例となっております日本一の「常陸秋そば」を楽しむ会を令和7年3月に開催いたします。

 今回は、

  1.  いばらき蕎麦の会の会長でもあり、サザコーヒーの会長でもある 鈴木 誉志男 氏に「コーヒーと蕎麦、美味しさの原点を探る」と題して講演をいただきます。
  2.  太田西山高校生 によるそば打ち実演、
  3.  そして匠のそば打ちでは、第19代全日本素人そば打ち名人の 穐山 和久 氏に実演していただきます。

 昼食には、常陸秋そばを使用した手打ち蕎麦を2種類とサザのコーヒーを提供いたします。多くの皆様方のお申し込みをお待ちしています。

  1.  日時:令和7年3月9日(日) 午前10時 ~ 午後2時
  2.  場所:常陸太田市交流センターふじ
  3.  募集人員:300名
  4.  参加費:2,500円(昼食代含む)
  5.  申込締切:令和7年3月3日(月) 定員になり次第締め切り
  6.  申込方法:FAX、またはメール、お電話にてお申し込み下さい。
  7.  申込先:いばらき蕎麦の会事務局
      携帯 090-4057-1838 / FAX 0294-33-9253 / メール ibasoba@gmail.com
  8.  ちらし(PDF):
      クリック ⇒ 第24回 日本一の「常陸秋そば」を楽しむ会

 

そば文化の発展を目指して

 「いばらき蕎麦の会」は、平成11年の創設で、茨城県内外に約250名の会員を擁する全国最大のそば好き集団です。会では、皆で蕎麦を楽しみ、そば文化の発展に寄与することをメインテーマに掲げています。そのためには、そばの川上から川下まで、そばに関するあらゆることをやってみる必要があります。

 そこで、会では、昧、香り抜群で品質日本一とも賞されている「常陸秋そば」を、栽培し、製粉し、そばを打ち、汁を作り、美味し<食べたり、多くの人との交流を活発にしたりするために、様々な事業に取り組んでいます。

 例を上げますと、
(1)そば打ちの技術を高める各種講習会の開催、
(2)全国各地のそばのイベン卜への出店、
(3)「日本一のそばを楽しむ会」や全麺協の「段位認定会」の開催、
(4)福祉施設等への慰問そば打ち、
(5)ソバの花観賞会、
(6)美昧しい蕎麦の食べ歩きバスツアー、
(7)高校生へのそば打ち指導、
(8)地元とのそばを通した交流会
等であります。

 こうした過程を通して、そば好きの多くの方を集め、行政や各種団体、そば関連業者等と連携を強め、耕作放棄地対策やそばを活用した地域の魅力増進、手打ちそばの普及に取り組み、そば文化の発展に寄与しようとしています。これらの長年にわたる活動実績が高<評価され、常陸秋そばのPRと地域の振興に功績があったとして、平成28年には「茨城県表彰」を受けています。

 幕末に設立され全国一の規模と内容を誇った水戸藩の藩校「弘道館」の設立の趣旨を記した弘道館記には、「衆思を集め群力を宣べ」とありますが、同様に「いばらき蕎麦の会」でも、会員の皆様の知恵と力を合わせて、そば文化の発展と地域の活性化に繋がるような各種事業を展開していきます。

 また、全国各地のそばの愛好団体が結集して設立した一般社団法人「全麺協」では、そば打ちに取り組む過程を、
(1)自分を高めていく「自分づくり」、
(2)同好の士と協調してやっていく「仲間づくり」、
(3)地域の魅力づくりや活性化に貢献してい<「地域づくり」
として捉え、「そば道」という概念で提唱しています。この「そば道」を皆で歩むことで、自らを高めるとともに各地のそば仲間との交流を深め、その過程を通して、そば文化の発展や社会貢献にもつなげていくことができます。

 そばに関心のあるあなたも、「いばらき蕎麦の会」に入って、皆さんと一緒にそばを幅広く楽しみ、自分の世界を広げてみませんか!!(NK)

 

引用:茨城県 常陸太田市の公式youtubeチャンネル 引用:常陸秋そば発祥の地 常陸太田市

 

「常陸秋そば」情報

常陸秋そば発祥の地( 常陸太田市)
常陸秋そば(常陸太田市)
2024.11.5_茨城の「常陸秋そば」特集2024
常陸秋そばとそば打ち体験・そばまつり情報(いばらき観光キャンペーン推進協議会)
玄そばの最高峰といわれる香り高い「常陸秋そば」(茨城県営業戦略部販売流通課)Part-1
玄そば最高峰との呼び声高きブランド蕎麦 常陸秋そば(茨城県営業戦略部販売流通課)Part-2
常陸秋そば(公益社団法人 茨城県農林振興公社)
特産種苗【特集 ソバ】NO.10/2011.3(公益財団法人 日本特産農作物種苗協会)
※「常陸秋そば」を支える種子の生産と新たな栽培技術の導入(49頁)
「常陸秋そば」の故郷 常陸太田の物語(常陸太田市)
常陸秋そば(一般社団法人 常陸太田市観光物産協会)

 


一般社団法人 常陸太田市観光物産協会推薦「金砂音頭」をお楽しみください。

 

更新履歴

更新日 曜日 更新箇所 更新内容
2020.6.20 (土) メニュー 「研修会のお申し込み」追加
2019.12.14 (土) メニュー 「SnapShot」追加、(「そば料理いろいろ」削除)
2019.10.3 (木) ホームページ 更新履歴追加
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